今日は知っているようで知らない、新車購入時の慣らし運転についてです。
慣らし運転とは、新車を購入してから一定期間または一定の走行距離を走るまで、車の性能を抑えて走行することで、車の状態を良好にすることです。
先日、お客様のBMWの新車で・・・2,000キロの走行が終わると慣らし運転終了後のチェックランプが点灯((+_+))さすがに・・・
さて、自動車のパーツは、いくつもの金属パーツが触れ合って構成されています。納車したばかりの新車は、それらの接地面が馴染んでおらず、その状態でエンジンやトランスミッションに強い負荷をかけるとパーツの表面にキズを付ける可能性があると言われています。
そのようなことが起こらないようにするために、慣らし運転は必要だと言われています。
慣らし運転の要不要に関して、このような説明があります。
使用開始直後は初期故障期にあたり、故障率は時間の経過とともに低下し、やがて安定した状態になっていくことが知られている。部品の組み立て集合体である自動車やオートバイもこの例外ではなく、使用開始直後は初期故障による故障の可能性が高い状態にある。
※ウィキぺディア出典
新車は実際に走ることで、組み立て時に締めたねじが緩んできたり、組み付けた部品同士が緩んだり干渉しあったりする可能性があり、これらは故障の原因となることがあるので慣らし運転が必要、と考えられます。
新車の慣らし運転に関しては、各自動車メーカーも言及していますが、メーカーにより意見が異なっています。今回はスバル、ホンダ、スズキの3社の慣らし運転に対する意見をピックアップします。
☆☆☆ホンダ☆☆☆
ホンダは慣らし運転についてホームページで、現在の車は、エンジンやその他の部品精度が向上しているため、慣らし運転を行う必要はありません。ただし、機械の性能保持と寿命を延ばす為には以下の期間はエンジンや駆動系の保護の為に、急激なアクセル操作や急発進を出来るだけ避けて下さい、と記載しています。
・取扱説明書に慣らし運転期間の記載がある場合 → その期間
・取扱説明書に慣らし運転期間の記載が無い場合 → 1000km走行までを慣らし運転の期間
と、なっています。
☆☆☆スバル☆☆☆
慣らし運転についてスバルはBZRの取扱説明書の中で「新車の慣らし運転中(1,000kmまで)は4,000rpm以下で運転してください」と記しています。
慣らし運転が必要な場合は取扱説明書に記載しているようです。また、記載されているとはいえ、エンジンの回転数を抑えて走ることのみが記載されているため、その他の特別な配慮は不要です。
☆☆☆スズキ☆☆☆
スズキは、慣らし運転に関して具体的な方法を示していませんが、以下のように述べています。
慣らし運転はお客様が新しい車に慣れるまでと考え、急発進・急ブレーキなどを避け、安全運転を心がけてください。
ドライバーの慣れる期間を重要視しているようです。
☆☆☆慣らし運転の具体的な方法☆☆☆
それでは、慣らし運転の具体的な方法をご説明する前に、慣らし運転に適した道路がどこなのか、ご紹介します。慣らし運転をする際適した道路については、高速道路と一般道路の2つの意見に分かれています。
※※それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。また、これらのメリット・デメリットはあくまで一説であり、証拠に基づいたものではありませんのでご了承ください。
慣らし運転を高速道路でするメリット・デメリット
《メリット》
・一定の速度で走ることで、エンジンやトランスミッションに負荷をかけない。
・長い距離を短時間で走ることができ、慣らし運転を素早く終わらせられる。
《デメリット》
・エンジンの慣らしはできるが、その他ブレーキやトランスミッションの慣らしはできていない。
慣らし運転を一般道路でするメリット・デメリット
《メリット》
・ブレーキやトランスミッション、サスペンションなどの慣らしも同時に行える
《デメリット》
・高速道路よりも時間がかかる。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、慣らし運転をどちらですべきかは特に問題視する必要はないでしょう。
☆☆☆慣らし運転の具体的な方法☆☆☆
では具体的にどんな慣らし運転をすれば一番車に良いのでしょうか。車の取扱説明書に慣らし運転の方法が書かれていればその方法を実行することが車にとって一番良い慣らし運転になります。
今回は、取扱説明書に慣らし運転の方法が書かれていないときのためにひとつの方法をご紹介します。
この方法は自動車評論家で日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の国沢光宏氏が勧めている方法に基づいて記載しています。
・急制動、急発進、急加速は控える。
・1000キロまでは最高馬力発生回転の半分までしか回さない。
・1000キロでオイルとオイルフィルターを交換する。→初めての摩耗で金属片などが増えるためですね。
・1000キロを超えたら、3000キロまでかけて最高馬力発生回転を距離に応じて60%、70%と上限を上げていく。
・3000キロに達したらオイル交換。この時フィルターも同時に交換する。
より丁寧に慣らし運転をする場合は、これを5,000キロかけて行う。
慣らし運転はこの方法が一番やりやすく、日常の使用でも違和感が少ない方法でしょう。
☆☆☆慣らし運転はやっぱりやったほうが良い☆☆☆
慣らし運転に関する意見や慣らし運転の方法は他にいくつもあり、慣らし運転の必要性については一概に決定することは出来ません。しかし、慣らし運転を行ったほうが車に優しいことは間違いありません。部品の精度は向上しても実際に走らせることで、エンジンだけでなくサスペンションなどの動きを馴染ませることができます。
さらに忘れてはいけないことにタイヤの慣らしがあります。新車に取り付けられているタイヤは表面に製造時の離型剤が残っていて、本来の性能を発揮できません。ですからこの離型剤を剥がす意味でも急加速、急制動、急カーブは避けることが大事です。
気に入った車を購入して長く乗りたいのでしたら、やはり慣らし運転は行ったほうが良いでしょう。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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